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「PCTに関する最近のトピックス」


誠真IP特許業務法人です。

SSIPブログ | セミナー開催情報や各国特許に関して役立ちそうな情報を載せていきます。

先日、「PCTに関する最近のトピックス」に関する研修会に参加致しました。

主催は日本弁理士会研修所ですが、講師の方々はWIPOの日本人職員の方々が務められ

ていました。

内容は、

①PCTの利用状況や最近の動向、PCT NEWSLETTERのご紹介

②PATENTSCOPEの機能説明

③ePCTのご紹介

となっていました。

概要をお伝えすると;

①現在PCT加盟国は世界148ヶ国にも上り、1つ国際出願を行うことで、これら加盟 国に直接特許出願を行ったこととなります。国際出願は、「各国出願の束」であり、手続 が1つで済み簡素化できるというメリットのほか、国際調査報告を受領でき、その結果に よって実際に手続進めるか否かを決定できる等検討時間を確保できるというメリットもあ ります。

また、PCT NEWSLETTERは毎月WIPOから発行され、法改正規則改正の紹介のほか、 「実務アドバイス」などもあり、参考情報が多くなっています。英文での発行ですが、重 要な点を日本語に翻訳し、日本語抄訳としても公開されています。

PCT Newsletter日本語抄訳 http://www.wipo.int/pct/ja/newslett/

ぜひご参考になさって下さい。

②PATENTSCOPEは、WIPOが無償で提供する「特許検索サービス」です。WIPOが 主体ですので、国際出願の公開公報のみが検索可能と思われがちですが、各国の公開特許 情報が検索可能です。無償で提供されているものではありますが、条件検索や出力に長け ており、事務職員としても大変重宝しています。日本語でも利用可能ですし、機械翻訳機 能も備えており、詳細なユーザーガイドも公表されていますので、ぜひご活用ください。

PATENTSCOPE

③2012年より開始されたePCTですが、なじみの薄い方も多いのではないでしょう か。ePCTはWIPOが無償で提供する、オンラインアップロードシステムです。“アップ ロード・ドキュメント”機能を利用することで、国際事務局やPCT受理及官庁へ直接提 出ができる国際出願の関連書類をオンラインにて提出することができます。セキュリティ も担保され、機能も向上しており、ペーパーレスでの業務が実現可能となっています。ご 利用されたことがない方も、デモ環境が提供されていますので、お試しになってはいかが でしょうか。

WIPOでは、PCTのほか、類似の出願/登録制度として、

・The International Trademark Systemとして、マドリッド協定議定書に基づく国際登録出願

なども用意されています。いずれも、各国手続の統一を図ることを目的としており、大変 ユーザーフレンドリーな制度です。

長くなりましたが、誠真IP特許業務法人では、いずれの出願/登録制度にも精通した弁 理士やスタッフが在籍しております。ご質問やご相談など、弊所までお気軽にお問い合わ せください。

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